社会的な「成功レール」の崩壊、どんどん不確実になる未来、SNSにあふれる他人の「キラキラ」…。そんな中で、自分の「やりたいこと」がわからず戸惑う人が、世代を問わず増えています。本連載は、『「やりたいこと」はなくてもいい。』(ダイヤモンド社刊)の著者・しずかみちこさんが、やりたいことを無理に探さなくても、日々が充実し、迷いがなくなり、自分らしい「道」が自然に見えてくる方法を、本書から編集・抜粋して紹介します。
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「強みの種」を開花させるまでにはハードルがある
本書では自分の強みの発見の仕方の具体的プロセスを紹介しています。
そのプロセスを経て自分の「強みの種」が少しずつ言語化できてきた人が、次に陥り勝ちなのが、「強みの種」はなんとなくわかったけど、それを育てられないというフェーズです。ここから実際に強みを開花させるまでにいくつかのハードルが存在します。
「強みの種」に気づいても前に進めない
私の経験でいうと、「強みの種が見えてきた!」という喜びの後に訪れるのは、「でも、これからどうしたらいいの?」という戸惑いの時間です。強みの種を発見しても、すぐに発芽させて育てられる人はごくわずか。
多くの方は、前に進めない感覚を抱えます。
前に進めない理由として挙げられるTOP3は、
① どうしても自分の強みの種を、強みだと思えない
② 今いる環境では強みの種を育てられない
③ どうやったら強みの種を芽吹かせ、育てられるのかわからない
こう感じるのには、原因があります。強みについて誤解しているから感じる「表面的な原因」と、ご自身の心の奥深くに根差す「根本的な原因」があります。
本書では、まず表面的な原因を理解し対処法を見たあと、より深い根本的な原因にも迫っていきます。これらを解消する具体的な方法もお伝えします。
強みの種が育ち、花開き、自分らしい道が見えてくるための重要なステップです。
*本記事は、しずかみちこ著『「やりたいこと」はなくてもいい。 目標がなくても人生に迷わなくなる4つのステップ』(ダイヤモンド社刊)から抜粋・編集したものです。




