高市首相の支持率が Photo:JIJI
「早苗無双」が止まらない。高市首相の支持率が80%を超え、アンチは「政策成果もないのになぜ?」と首をかしげています。しかし、その熱狂の理由は保守思想でも外交手腕でもありません。他の政治家が保身で避けた“ある行動”に見える、アンチが知らない「首相の人柄」こそが、国民の心を掴んだ本当の理由でした。(ノンフィクションライター 窪田順生)
国民に支持される
高市首相の「人柄」
高市早苗首相が大人気だ。
アメリカ、韓国、中国との首脳会談を難なく終えて「コミュ力お化け」などとベタ褒めされたことで、世論調査では支持率が軒並み80%を突破した。特にZ世代のハートを鷲づかみにしているらしく、若年層の支持9割を伝えるマスコミもある。熱心なファンが高市首相のファッションや持ち物を真似る「サナ活」なる現象もSNSで起きている。
そう聞くと、「アンチ高市」の人々は釈然としないだろう。
現時点では日経平均株価が上がっただけで政治的成果があったわけでもない。外交に関してもこれまでの政権の方針を踏襲しているだけだし、中国に伝えた「懸念」というのも、外務省がはるか昔から伝えているものだ。
にもかかわらず、ネットやSNSでは「早苗無双」「日本が大きく変わり始めている」と称賛の嵐。何か裏でカラクリがあるのではないか、と訝(いぶか)しむ人がいるのも無理はない。
ただ、個人的にはこの現象はシンプルに、首相就任によって高市氏の「人柄」が注目を集めて、それが思いのほか国民にウケただけの話ではないかと思っている。
では、高市氏の人柄とはどんなものかというと、政治家のわりに裏表がなく、損得より自分が正しいと思ったことは臆せずに貫き通す「素直な人」というものだ。
なぜそんなことを言えるのかというと、自民党政治家の多くが「自己保身」から腰が引けていた「政治案件」にも、高市氏はちゃんと筋を通して誠実な対応をしていることを筆者は知っているからだ。
その政治案件とは「安倍晋三元総理銅像建立プロジェクト」である。
これはその名の通り、2022年7月、凶弾に倒れた安倍晋三元首相の銅像(高さ175cm・土台 100cm)を建立しようという計画だ。「親日国」として知られる台湾やトルコでは、安倍元首相の業績を評価して銅像が建てられているのに、日本にはないのはおかしいじゃないかということで、現在クラウドファンディングで資金を集めている。
このプロジェクトと、高市首相の「人柄」がどう関係しているのか、順を追って説明していこう。







