令和ロマンも唱えた
「ワタナベ最強苗字説」
2024年のM-1グランプリの決勝で令和ロマンは、教室で先生から最も離れた席に陣取り「山本」らとコミュニティをつくり、「青木」「赤木」の失敗を見て完璧な答えを出せる「ワタナベ最強名字説」をネタにし史上初の連覇を成し遂げた。それに引き換え「田中」は教室のだいたい前後左右真ん中あたりのポジション、実に中途半端、中庸である。
『全員タナカヒロカズ』(田中宏和、新潮社)
同じ年の末には合同忘年会の提案を受け、いつの間にか7人のわたなべゆうこ、7人のタナカヒロカズが参加の合コン状態になっていた。そのうち「タナカゆうこ」や「わたなべヒロカズ」の誕生も生じかねない。「わたなべゆうこの会」は、現在では55人にまで順調にコミュニティメンバーを増やしているそうだ。
そもそも令和の日本に「女子会」はあっても「男子会」は無い。ヒトが寄り集まって「ワチャワチャする」のは女性の方が多いからだろうか。だから日本でギネス世界記録を狙える同姓同名の会は、わたしと同世代なら「サトウサチコ」「サトウカズコ」や「サトウケイコ」、若い世代なら「サトウサクラ」「サトウアオイ」や「サトウリン」あたりが本命ではないか。
しかし友好関係にある「わたなべゆうこの会」は、何しろ最強の「ワタナベ」に昭和のメジャーネーム「ユウコ」の組み合わせだ。今後10年くらいの間に人数で抜かされる時が来るのかもしれない。







