運がいい人が「すみません」の代わりに言っている5文字の言葉写真はイメージです Photo:PIXTA

上司から怒られたとき、とっさに口に出てしまう「失礼しました」。しかし、それでは関係を悪化させるだけ。別の言葉に言い換えるだけで、場が和らぎ相手の信頼すら得られるのに…。相手の心を刺激する冷たい言葉と、信頼を築くあたたかい言葉の違いとは?※本稿は、黒川伊保子『運のトリセツ』(扶桑社)の一部を抜粋・編集したものです。

同じ感謝の意味でも
伝わり方がまったく異なる

 私たちが普段、何気なく使っている言葉。挨拶や謝り方など、発音の語感によって相手の感情は大きく左右されています。

 つまり、人を心地よくさせるのも、イラつかせるのも、言葉の使い方次第。私は「語感分析」のプロとして、新商品のネーミングなどのコンサルタントをしていますが、語感を意識した話し方をすることで、これまでとひと味もふた味も違う仕事ができるかもしれません。

 日本語において「語感」を使う場合、まずは音読み、訓読みの2つに分けられます。母音がしっかりと使われる「やまと言葉」由来の訓読みを発するときは、情の回路が刺激されます。一方、息をこする子音を多く使う「漢語」由来の音読みは、理性の回路を刺激します。

 たとえば、会食や仕事でご一緒した人に、お別れの挨拶をする場合、

「今日は、ご一緒できて嬉しかった。ありがとうございました」と、「やまと言葉」(編集部注/漢語や外来語ではない、日本古来の言葉)を使うと、優しいイメージになります。

 しかし、「ご一緒できて光栄でした。感謝しています。失礼します」と漢語由来の言葉で言うと、敬意は伝わるけれど、距離ができる感じがします。