今日からできる
「弱いつながり」の作り方
では、具体的にどうやって弱いつながりを増やせばいいのでしょうか。
最初のステップは、古いつながりがある人に連絡を取ることです。学生時代の友人や、前職の同僚に久しぶりにメッセージを送る、「元気?」と聞いてみる。同窓会やOB会に顔を出してみる。こうした小さなアクションから始めればいいでしょう。今の時代、SNSがあるため、ハードルは低いでしょう。
次のステップは、新しいつながりに飛び込むことです。
雑多にいろいろな人が混じり合うコミュニティのほうが多様な情報や新たな視点を得やすくなります。
たとえば、地域のコミュニティや趣味の社会人サークルに参加してみる。おすすめは区民センターや地域の行政センターの掲示板や壁をチェックすることです。
地域のイベント、フリマ、ヨガ体験教室など、実に様々な募集が貼ってあります。こうした場所は多様な世代や職種の人が集まる絶好の機会です。
趣味のコミュニティでは、社会的地位や影響力に関係なく対等につきあいます。そこでの出会いが、思わぬキャリアのチャンスにつながることもあるのです。
SNSでの探し方にもコツがあります。オープンなコミュニティは、大体SNSを運営しています。逆に、SNSを使わないコミュニティは閉鎖的な可能性があります。また、フォロワー数が少ないのに「いいね」の数が多いコミュニティは、おそらく内輪だけで盛り上がる密なコミュニティです。
フォロワー数や「いいね」の数のバランスを見て、オープンなコミュニティかどうかを判断できます。
心構えとしては、打算的に考えないことがとても重要です。
自分の短期的な利益を求めて弱いつながりを作りに行くのではなく、本当にただそれぞれの近況を聞き合うためだけに行くことが大切です。
何かを得ようと思うと、短絡的な付き合い方になってしまい、相手にも「この人は私から何かを得ようとしている」と察知されてしまいます。打算も何もない軽い付き合いだからこそ薄く長く続けられるのです。
一人で新しいコミュニティに行くのが怖いと思うなら、強いつながりを持っている誰かと一緒に行くのもいいでしょう。毎週会う友達と二人で、ワークショップや体験会に参加してみるなら、心強くもあり、後でその体験が共通の話題にもなります。
こうしたヒントを参考に、強いつながりに偏りがちな人は、弱いつながりを作ることに目を向けてみるといいでしょう。








