他人からするとどうでもいいことでも、なぜかいつも気になってしまう――。そんな人は、相手や自分への“期待”が重すぎて、考え方が悪循環に陥っているのかもしれない。他人が自分の期待どおりに行動するとは限らないし、自分だって相手の期待に応える必要はない。注目の新刊『人生は期待ゼロがうまくいく』(著:キム・ダスル、訳:岡崎暢子)は、ストレスフルな毎日にそっと手を差し伸べてくれるエッセイだ。本稿では、同書から内容の一部を抜粋・再編集してお届けする。(企画:ダイヤモンド社書籍編集局)
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「完璧主義」はもうやめる
いつまでも悩みが尽きない人には、次のような傾向があるようだ。
1.自分に自信がない
人間関係、仕事、家族、健康、衣食住……。些細な問題から将来のことまで自分の選択に自信が持てず、悩みだらけ。心配が大渋滞を起こして身動きがとれない。
2.眠るのがヘタクソ
深夜になっても眠気がやってこない。ようやく眠れても眠りが浅いため、翌日も疲れが抜けず悪循環に陥る。
3.考えが飛躍しすぎる
大したことではなくても、悪いほうへと拡大解釈するクセがある。よくないとわかっていながらも、頭の中で勝手に不幸な物語を描いてしまう。
4.ストレスの影響を受けやすい
仕事や人間関係の問題を抱えると、食欲不振や過食、胃痛や頭痛など、ストレスが身心の不調として表れる。
5.繊細すぎる
いつでも何かに追われているようにビクビクしていて、ほんのわずかな刺激にも必要以上に反応する。
思いつめやすく、過去を振り返るタイプの人ほどストレスをためやすい。責任感が強く、「なるようになるさ」と気楽に構えることができないため、つい余計な心配まで引き受けてしまう。
それでは心も体ももたない。ときには悩みを断ち切ることも必要だ。
何ごとも完璧を目指そうとしたり、すべての約束ごとを守ろうとする優等生的な考え方を手放してみて。純粋に自分のために、ほどよいバランスを探っていくこと。
それが心配ごとを減らし、気持ちを軽くする第一歩だ。
(本記事は『人生は期待ゼロがうまくいく』から一部を抜粋・再編集したものです。)



