従来、こうしたステージ制は、預け入れ資産総額だったり、投資商品の利用状況だったり、その人の取引に応じての判定になるものだが、とにかくSBIハイパー預金の開設だけでオッケー、他の条件はいりませんとぶち上げたものだから、一気に利用者が集まったのだと思われる。
auじぶん銀行も口座連携に
設定によっては金利4%超えに
SBIを冠につけていない銀行でも、SBI証券との口座連携に乗り出した。それが、auじぶん銀行だ。同行は9月19日より、「auじぶん銀行 リアルタイム入金」の提供を開始した。SBI証券のサイトからauじぶん銀行口座を振替口座として登録すると、手数料無料でリアルタイムにSBI証券総合口座に入金できるようになる。
なお、SBI証券との連携はauじぶん銀行の「まとめて金利優遇」サービスの対象となり、預金金利が0.1%上乗せされるため、合計で年0.31%が適用となる。「まとめて金利優遇」は、auの他の金融サービスであるauPAYとのチャージ連携、auPAYカードの引き落とし口座としての設定も対象だ。リアルタイム入金に加え、これらすべての設定を済ませれば、金利は最大0.41%まで上積みされることになる。
auじぶん銀行の「まとめて金利優遇」は、もともと“au経済圏”の証券会社であったauカブコム証券を連携対象としていた。が、同証券は2024年11月に三菱UFJ銀行の完全子会社となり、その後三菱UFJ eスマート証券に社名変更、MUFGグループのネット証券とのスタンスを強めている。
三菱UFJ eスマート証券は、現状ではauじぶん銀行の「まとめて金利優遇」の対象ではあるが、同行はネット証券強者であるSBI証券との連携を強めていく方向に舵を切ったのだろう。
SBI証券と仲良くするのかしないのか、今後がすっきり見えてこないのが住信SBIネット銀行だ。社名にはSBIをつけているものの、現在はドコモグループの銀行として「d NEOBANK」というブランドネームを併用している。







