数々の企業を再建してきたデヴィッド・ノヴァクは、世界の成功者100人から仕事も人生もうまくいくための知見を集め、『Learning 知性あるリーダーは学び続ける』にまとめている。本記事では、その一部を抜粋・編集し、特に「成功し続ける人になる秘訣」を紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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安定と挑戦
「できれば今の環境のままでいたい」
「大きく変わるのは怖い」
そんな気持ちは、誰の中にもあります。
ですが、様々な分野において世界で活躍する伝説のCEO、デヴィッド・ノヴァクは、“変化をどうとらえるか”が成長の分岐点になると語っています。
そこで紹介したいのが、彼が多くの成功者と交流をした結果つかんだ「世界の一流」の特徴です。
世界の一流は「停滞」を最大のリスクと捉える
ノヴァクはこう述べています。
だからこそ、学ぶべきことを見つけ、学んだことを活用し、新しい環境で成功できるのである。
そして、その環境での成長と学習が行き詰まると、次の新しい環境を探し始める。
多くの人は「失敗しない」「安定している」ことを安全だと感じますが、世界の一流はまったく逆の考え方をしています。
“変わらないこと”こそが最大のリスク。
だからといって無鉄砲に飛び込むわけではありません。
彼らは次の一歩をこうやって選びます。
世界の一流は「慎重に評価し、選んで進む」
あなたも同じことができる。
ここで言われているのは、「どんどん挑戦しよう」という勢いだけの話ではありません。
世界の一流が行っているのは、“新しい環境に入る価値があるかどうかを自分で判断する”という行為です。
これは、「変化への恐れ」を完全に消すのではなく、“理解しながら進む”ことで恐れをコントロールする方法といえます。
未来の選択肢を狭めていないか?
私たちはつい、「今の場所にとどまる=安全」と感じてしまいがちです。
しかしノヴァクははっきり指摘します。
新しい環境に飛び込むための準備が整うまで待っていると、その間に学びのタイミングとチャンスを逃してしまう。
そして、その損失のほうが、長期的にはずっと大きくなるのです。
少しの変化から、前に進める
大きな異動や転職だけが変化ではありません。
「普段とは違うチームの会議に出てみる」
「興味のある分野の本を1冊読む」
「新しい業務を“補助”として小さく触れてみる」
そんなわずかな変化でも、「停滞から抜け出す力」になります。
世界の一流は、“変化に慣れているから進める”のではなく、“停滞を選ばないから進み続けられる”のです。
この視点を持つだけで、次の一歩の見え方が大きく変わってきます。
(この記事は『Learning 知性あるリーダーは学び続ける』をもとに、一部抜粋・編集して作成しました。)



