数々の企業を再建してきたデヴィッド・ノヴァクは、世界の成功者100人から仕事も人生もうまくいくための知見を集め、『Learning 知性あるリーダーは学び続ける』にまとめている。本記事では、その一部を抜粋・編集し、特に「成功し続ける人になる秘訣」を紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

「自分は堅実なリーダーだ」と思い込んでいる人の特徴・ワースト1Photo: Adobe Stock

安定と挑戦

「できれば今の環境のままでいたい」
「大きく変わるのは怖い」
そんな気持ちは、誰の中にもあります。

ですが、様々な分野において世界で活躍する伝説のCEO、デヴィッド・ノヴァクは、“変化をどうとらえるか”が成長の分岐点になると語っています。

そこで紹介したいのが、彼が多くの成功者と交流をした結果つかんだ「世界の一流」の特徴です。

世界の一流は「停滞」を最大のリスクと捉える

ノヴァクはこう述べています。

世界の一流は、変化よりも停滞を嫌う。
だからこそ、学ぶべきことを見つけ、学んだことを活用し、新しい環境で成功できるのである。
そして、その環境での成長と学習が行き詰まると、次の新しい環境を探し始める。

多くの人は「失敗しない」「安定している」ことを安全だと感じますが、世界の一流はまったく逆の考え方をしています。

“変わらないこと”こそが最大のリスク。

だからといって無鉄砲に飛び込むわけではありません。
彼らは次の一歩をこうやって選びます。

世界の一流は「慎重に評価し、選んで進む」

世界の一流は、リスクを減らし、自信を高めて飛躍するために、新しい環境を慎重に評価し、選択する。
あなたも同じことができる。

ここで言われているのは、「どんどん挑戦しよう」という勢いだけの話ではありません。

世界の一流が行っているのは、“新しい環境に入る価値があるかどうかを自分で判断する”という行為です。

これは、「変化への恐れ」を完全に消すのではなく、“理解しながら進む”ことで恐れをコントロールする方法といえます。

未来の選択肢を狭めていないか?

私たちはつい、「今の場所にとどまる=安全」と感じてしまいがちです。

しかしノヴァクははっきり指摘します。

新しい環境に飛び込むための準備が整うまで待っていると、その間に学びのタイミングとチャンスを逃してしまう。

そして、その損失のほうが、長期的にはずっと大きくなるのです。

少しの変化から、前に進める

大きな異動や転職だけが変化ではありません。

「普段とは違うチームの会議に出てみる」
「興味のある分野の本を1冊読む」
「新しい業務を“補助”として小さく触れてみる」

そんなわずかな変化でも、「停滞から抜け出す力」になります。

世界の一流は、“変化に慣れているから進める”のではなく、“停滞を選ばないから進み続けられる”のです。

この視点を持つだけで、次の一歩の見え方が大きく変わってきます。

(この記事は『Learning 知性あるリーダーは学び続ける』をもとに、一部抜粋・編集して作成しました。)