「謙虚になって、よく聞くこと。そう言われたとき、『聞く』という言葉が私の中で『観察する』という意味に変化した。一緒に仕事をしていたある人が言っていた。『人のことをよく見なさい。ボディーランゲージで何を表しているかをよく見る。その人がどれぐらい真剣になっているかをしっかりと見るのだ』」
聞くときは、特に次の4つの点について把握することを意識しよう。
1.事実(Facts) 相手が事実をどう理解しているか?
2.感情(Feelings) 相手が話題についてどう感じているか?
3.信念(Beliefs) 相手が考える行動指針はどんなものか?
4.想定(Assumptions) 相手はどんなことが実際に起こると考えているか?
話を聞きながら、気づいた大事な点を忘れないよう、メモを取っておく。
聞き取った内容のまとめをして面談を終える。次にすることの計画と、次の面談の予定を伝える。
「決定する(Decide)」力と
「伝える(Communicate)」力が納得を生む
事実と意見が全部集まったら、取るべきアクションの方針を決める。その場合、関係部署のリーダーを集めて決定する組織も多いが、ここではあなたが決めて実行に移す。
初期段階で会った人全員ともう一度面談する。決定した内容を伝え、彼らの関心事に対応するため最善を尽くしたことを示す。彼らが望んでいたオプションを選ばなかった場合は、その理由を説明する。
この段階では、真剣に話を聞いてもらい、検討してもらったと相手が納得することが不可欠だ。協力に対する感謝を述べ、計画を支援するようお願いして、面談を終了する。
無料のデジタルメディアに
どう対抗すればいいのか?
メディア会社の豪News Corp Australia(ニューズ・コープ・オーストラリア)の元グループ・マーケティングディレクター、エド・スミス氏は、まさにこの業界に革命をもたらしたが、その際LDCがどのように役に立ったかを見てみよう。
2010年の初め、スミス氏は重大な問題に取り組むことになった。







