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リーダーには2つの型がある。カリスマ性でぐいぐい引っ張るタイプと、部下に頼りながらチームを動かすタイプだ。後者は一見頼りなさそうに見えるが、プロジェクトを成功させるにはどちらのタイプが最適か?リーダーとしての正しい振る舞いを、世界的マーケターが解説。※本稿は、マーケターのトーマス・バルタ著、ロンドン・ビジネス・スクール経営マーケティング名誉教授のパトリック・バーワイズ著、田中恵理香訳『世界のトップマーケターだけが知っている「12の成功法則」』(日経BP)の一部を抜粋・編集したものです。
部下は問題を見つけても
上司には報告しないもの
誰を信じ、なぜその人を信じるのか、という意識の動きを表すためのシンプルな「信頼方程式」を紹介しよう。
見たことがある読者もいるかもしれない。この方程式によれば、リーダーとして信頼されるには、まず「プロフェッショナリズム」(専門性や信用など)を証明する必要がある。
プロフェッショナリズムだけでは、信頼を築くのに十分ではない。チームのメンバーをよく理解しているかという「親密さ」が必要だ。最後に、リーダーが利己的なエゴをあまりに前面に押し出すと、信頼を失う。
まとめると、「プロフェッショナリズム」と「親密さ」を掛け合わせたものを「エゴ」で割った結果が、人間関係の中で得られる信頼になるということだ(図8.1)。








