それに、フタをあけてみたら思いのほか資産があり、驚くほど相続税がかかったというケースもあるようです。親が亡くなってからでは対策の打ちようがありません。
早い段階で財産の総額を見積もっておき、相続税がかかる場合は相続税対策を進めましょう。
重要書類の確認は
親が元気なうちに
親の財産の内訳をいちばん知っているのは親本人。財産の棚卸しは親が元気なうちにやるのがベスト。プラスの財産だけでなく、負債などのマイナスの財産も洗い出しましょう。
この段階で親の財産をリスト化すると、遺言書を作成するときや相続時にも便利。できれば、財産目録を作成しておきたいもの。
『親が75歳を過ぎたら知りたいことが全部のってる本』(主婦の友社編、主婦の友社)
親が「貯金は1000万円くらいかな」と言ったとしても、うのみにしてはいけません。必ず預金通帳などの原本に当たります。生命保険であれば保険証券をチェック。受取人がすでに亡くなっているケースもありますから、気づいたらすぐに変更しましょう。
不動産があるならば、権利書(登記済権利証など)の有無を確認します。
以前は相続時の登記が義務ではなかったので、所有者の名前が親ではなく先祖の名前である可能性もあります。現在は相続登記が義務化されています。親が元気なうちに登記をし直しておきましょう。
このような重要書類は置き場所を決め、家族全員で共有しておくことが大切。いざというときにあわてずにすみます。







