「考える楽しさを教えてくれる、全世代におすすめの一冊」
と話題になっているのが、書籍『もっと頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』(野村裕之著、ダイヤモンド社刊)だ。Google、Apple、Microsoftといった超一流企業の採用試験でも出題され、“地頭力”を問う知的トレーニングして注目される「論理的思考問題」の傑作を紹介している。「家族みんなで楽しんでます」「本を読まないうちの子が夢中になっていた」と全世代から反響を得ている同書から、「状況を整理して考えられる人」だけが解ける問題を紹介しよう。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)

【頭の良さチェック!】「効率的に考えられる人」だけが解ける思考トレーニング『3つのボールボックス』とは?イラスト:ハザマチヒロ

考えられる可能性を俯瞰できるか?

 少ない手がかりをヒントにして全体像を把握することで、真実を導き出す。それが俯瞰思考です。
 その感覚がつかめる、シンプルな問題からはじめてみましょう。

「3つのボールボックス」

 3つの箱がある。
 箱の中身は、それぞれ以下のとおり。
「白いボールが2つ」
「黒いボールが2つ」

「白と黒のボールが1つずつ」

 3つの箱にはそれぞれ、「白白」「黒黒」「白黒」のラベルが貼られている。
 しかし、どのラベルも箱の中身を正しく表せていない。
 ボールを1つだけ引いて3つの箱の中身を特定するには、
どの箱からボールを引けばいいだろうか?

【頭の良さチェック!】「効率的に考えられる人」だけが解ける思考トレーニング『3つのボールボックス』とは?

 イラスト:ハザマチヒロ

 3つの箱それぞれに2個ずつボールが入っている。つまり全部で6個。そのうちの1つだけボールを引いて、3つの箱全部の中身を特定する問題です。
 ボールの正体が6分の1しかわからないのに、そんなことが可能なのでしょうか?

 じつは具体的な情報が多い分、考えるべき可能性も見えやすい問題です。じっくり取り組んでみてください。

 次のページで、考え方を解説します。