――親子で話し合いを重ね、日々、努力もしてきたのに、半数以上が第1志望には手が届かないというお話を2回目でしてくださいました。もし、そうなった際に親はどのようなサポートをすればよいのかをお聞かせください。
第1志望を熱望していた場合、不合格を受け入れることは簡単ではありません。中には聖光学院に受かったのにガッカリしている子もいるんです。東大にたくさんの合格者を出していて、素晴らしい校長先生がいるような学校に合格してもガッカリするなんて、どんだけ贅沢なんだと思われるでしょうが、別のところに目がいっていると、天下の聖光学院であったとしても、その素晴らしさはなかなか見えないものです。
一番大事なのは、お子さんに受験校のすべてを「どれも1等賞」と言っておいてほしいということです。これはハズレのない宝くじだと。どこに行ったとしても、みんなが行きたいと羨むほどの学校なのだからと。だから、自信を持って進もうと言ってあげることがとても大切です。第2志望校が滑り止めみたいな考え方はやめて、2番目に行きたい学校だという意味合いで、お子さんに接してほしいのです。
第2志望だろうが第3志望だろうが、結局「住めば都」なんですよ。豊島岡の竹鼻志乃校長が「豊島岡を第1志望にして入学してくる子は3分の1もいない。あとの3分の2は桜蔭や女子学院などに入りたかったんだけど、そこにはご縁がなかったからここにいる。
でも、実際、半年もたつとあっちに行きたかったって子は激減する。やっぱり子どもは順応するのが早い」というようなことをよくおっしゃいます。全くその通りで、親が思うほど第1志望に対する気持ちはガチガチに決まっているものではなく、やっぱり行った先の学校が楽しくて居心地が良ければ、すぐに実際に通っている学校のほうを好むようになるものです。
実態としてはいつまでも後を引くのは親のほうです。子どもはその学校で友達ができて、クラブ活動に入って、行事があれば楽しいですから。第1志望!第1志望!と思っていたとしても、入れないことが確定したならば子どものほうが切り替えが上手くて、置かれたところで楽しんでいく。
ところが「これだけ頑張ってやらせたのに行けなかった」「ウチの家系は先祖代々○○中学なのに」みたいな思いを捨てきれない親も実際ゼロではないです。







