『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』は、特別な経歴や夢がなかった“普通の就活生”である著者が、1000冊以上の本を読み込み、自分に合った就活メソッドを築き上げ、食品大手を含む22社から内定を獲得した実体験をもとにした、どんな学生でも内定に近づく一冊です。「自己PRで話せることがない」「インターンに参加していない」といった就活に不安を抱く学生と、そっと背中を押したい保護者に読んでほしい就活戦略が満載です。今回は、「大学生の就活に親はどこまで首を突っ込むべきか？」について著者である「就活マン」こと藤井氏が特別に書き下ろした記事をお届けします。
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親は子どもの就活に関わるべきか
就活生の子どもを持つ親御さんから、「就職先について親が関わらない方が良いですか？」という質問を受けることがあります。
特に聞いたことのない就職先を志望する場合や、ベンチャー企業を志望している場合は、親目線では心配になるかと思います。
結論から言うと、子どもがどこに就職しようが、正解不正解は結果論でしかありません。
仮にベンチャー企業に就職して、バリバリ活躍し、役員まで昇進し、その会社が上場。ストックオプションで数億円の収益が入ったとしましょう。
その就活生はその会社が非常に向いていたわけで、結果的に金銭的なリターンも得ることができました。
この結果だけ見たら、親が関わらなかったことは正解ですよね。
一方で、ベンチャー企業に就職して、すぐに過労で倒れてしまった。本人はもう自信を喪失して、再就職することもできない状況になってしまった。
この結果を見ると、親が関わるべきだったかもしれません。本当にベンチャー企業で良いのか、その会社があまりに過酷な労働環境でないか調べた方が良かったでしょう。
このように就職に関しては正解がありません。すべて結果論です。
僕は新卒で大手食品企業に入社後、就活ブログを本格的に動かしたいと考え1年で独立しました。収益0円です。その時、親から「すぐに元の会社に戻りなさい」と何度も言われました。
ですが、その後、なんとか8年経営している姿を見て、今では「自由な働き方も良いね」と手のひらを返しています。
子どもへのベストな関わり方
前提として、就職先に関して関わることに正解・不正解はありません。ですが一方で、関わる場合は関わり方を意識すべきだと考えています。
親が何も調べずに「”なんとなく”そこはやめた方が良いのでは？」と意見したり、本人の考えを先に聞かずに一方的に意見を押し付けることはおすすめしません。
なぜなら、それで本人が選択を変えて、うまくいかなかったときに親のせいにするからです。
だからこそ、親は「裏で調べる」ことや、親がしっかりと就活について理解をして、そのうえでより良い選択肢を選べるように自然な会話で誘導するなどの関わり方がベストです。
そのためにも拙書『脇役さんの就活攻略書』は、親世代の方でも就活について理解しやすいよう、会話形式で読みやすく書きました。
ぜひ就活生の子を持つ親御さんに読んで欲しいと考えています。
今回の記事が、少しでもお子さんとの関わり方を考えるきっかけになることを心から祈っています。
（本記事は『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』に関連する書き下ろしです）
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