【変えられる】

 ・「言いたいこと」がいまいちよくわからない→自分の気持ちをちゃんと考えてみる

 ・誘われるとつい断れない→気の進まないときは断る

 ・まわりの意見に同調してしまう→「違うな」と思ったら、同調せずにまずは黙る

 ・意見を聞いてくれない友人とは離れる

 【変えられない】

 ・親が自分の考えを押しつけてくること→「やめて」とは言えるが、基本変えられない。

『「そのままの自分」を生きてみる 精神科医が教える心がラクになるコツ』書影『「そのままの自分」を生きてみる 精神科医が教える心がラクになるコツ』(藤野智哉 ディスカヴァー・トゥエンティワン)

 ・上司のパワハラにあっても何も言えず、仕事をやめた過去のことを思い出すとつらい→過去のことは変えられない。

 こうやってリストにしていくと、【変えられる】のは「未来」と「自分」に関することで、【変えられない】のは「過去」と「他人」のことだとわかるでしょう。

 未来に目を向けることを「未来思考」、過去に目を向けることを「過去思考」といいます。

 私たちは過去の失敗や経験から学んでいくものですから、過去思考がいちがいに悪いわけではないですが、「自分を変えたい」「1歩踏み出したい」と願うなら、未来思考がおすすめです。

 失敗したときに「ああしたらよかった」と思うか、「今度からはこうしよう」と思えるかで世界の見え方はずいぶん変わりますからね