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毎日の仕事や家事・育児に追われて、常に忙しい現代人。中には「しんどい状態」が普通になってしまっている人も多いのではないだろうか。そして、そんな状態を我慢し続けている人も……。しかし、長期間の辛い状況に耐えられるほど人間は強くない。自分の心を大切にするために必要なことを解説しよう。※本稿は、精神科医の藤野智哉『「そのままの自分」を生きてみる 精神科医が教える心がラクになるコツ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を抜粋・編集したものです。
自分が「しんどい」と思ったら
それはもう「しんどい」ってこと
「しんどい状態」が普通になっている人が多いですよね。
今の日本って、賃金もなかなか上がらないし、円の価値も下がっているし、他人を助ける余裕のある人も少ないし、そもそもコロナ禍を経て、人とのつながりが希薄になっていたりします。
でも、みんな文句を言わずに、がんばって日常を続けてますよね。
こんな環境では、心がしんどくなって当たり前なんです。
それなのに「しんどいって言わずに、我慢してがんばるのが美徳」みたいな風潮がまだまだ日本にはあったりします。
それが普通になってしまっているのはまずい。
だって、人間はそんなに強くないです。
しんどい状況が続くと、気持ちがもたなくなることだってあるでしょう。
でも調子悪いのがメンタルのせいだと思えなかったり、思ってはいけないという風潮もあったりするんですよね。
それに、「しんどいときほど休めなくなる」という人もいます。







