留守番中のスマホいじりが
睡眠に悪影響をもたらす
生活リズムの乱れは、どこからくるのでしょうか。下の図を見れば、現代特有の問題が浮き彫りになります。
同書より転載拡大画像表示
第一に、保護者が仕事に追われることによって、子どもの生活が全体的に夜型になっていることが挙げられます。
共働き家庭の場合は朝と夕に育児を分担することが多いですが、それでも終業後に慌ててスーパーへ行って家に帰り、料理を作って、お風呂に入れて、洗濯をしていれば、気がつくと子どもも遅くまで起きていたということになりかねません。
第二に、親がこのようにバタバタとせわしくしている間に、子どもがスマホやタブレットを長時間使用し、そこから離れられなくなっている現実もあります。
学校から帰って外遊びをせず、ずっとスマホなどでゲームをしていれば、運動量が減るので身体的な疲れが溜まることはありません。また、ゲームによって脳から大量のドーパミンが継続的に出ているため、興奮状態に陥っています。ブルーライトが体内時計の調節を狂わせることもあるでしょう。
このような子たちが、ベッドに横になっても目がさえ、深夜まで寝つけなくなるのは当たり前の話ではないでしょうか。
これは子どもに限ったことではありません。
大人もまた、スマホの普及によって睡眠時間が減少しており、現在は5人に1人が不眠症の症状に悩んでいると言われています。「子は親の鏡」という言葉の通り、まさに親が抱えている問題が子どもの身にも出現しているのです。
母親と朝の4時まで
ゲームをして遅刻
前出の小学校の先生はこんなことを言っていました。
「最近は親と子どもが遅くまでゲームをやっているケースもあるようです。遅刻した小2の子どもに理由を尋ねたら、『お母さんと朝の4時までゲームをしていた』と答えたんです。







