肉のうまさに開眼した大学時代
大学受験で上京したとき、親戚のおばさんが験担ぎにと連れていってくれたのが「とんかつ まい泉」。
当時、肉があまり好きでなかった僕は、最初は気乗りしなかったけれど、その柔らかさと肉のうまみに度肝を抜かれた。大学に入ってからも、1人で通うようになったほどだ。
また、当時付き合っていた彼女の家ですきやきをごちそうになったときも忘れられない。上質な肉が1枚1枚、紙に包まれていた。とろけるような肉に「本当にいい肉って、こんなにうまいのか」と感動した。
お金のない頃は「1週間お好み焼き生活」なんていう時期もあった僕だが、稼げるようになってからは、とにかく「いい肉を買う」ことに投資した。
『僕が料理をする理由 ~AI時代を自由に生きる40の視点~』(堀江貴文、オレンジページ)
友人を呼んでは焼肉パーティーを繰り返し、結果1年で10キロ太ったほどだ。起業して、さらにお金の自由がきくようになってからは、美味しいものを求めて、気になる店があれば1人でも出かけていった。
ただただ、「美味しいもので感動したい」という想いだけが、僕を突き動かしていた。それは今でも同じだ。
もちろん、毎日高級なものばかり食べているわけではない。朝は食べないことも多いし、時間がないときのランチはコンビニで適当なものを買ってさっと済ませることもある。でも、夜は仕事を早めに切り上げてしっかり食事を楽しみたい。それが僕のスタンスだ。
そして毎年いろんな国を訪れるが、旅先では「その国ならではの料理を食べる」ことが何より楽しみでもある。
食こそ、僕の探究心を刺激し続けてくれるもの。だから、「食の衝撃」は、何度でも味わいたいのだ。







