こんなん美味いに決まってる!リュウジの「虚無ご飯」レシピが理にかなっているワケ味の素 Photo:DIAMOND

「あまり知られていないかもしれないが、僕はけっこう料理をする」というホリエモンこと堀江貴文さん。料理研究家のリュウジさんと対談したとき、「味の素」の話で盛り上がったという。味の素に否定的な人に、「料理は化学。〈うまい〉の要素をちゃんと知っているか」と問うワケとは。※本稿は、堀江貴文『僕が料理をする理由 ~AI時代を自由に生きる40の視点~』(オレンジページ)の一部を抜粋・編集したものです。

終わらない「味の素」論争

 料理研究家のリュウジさんは言わずと知れた「味の素」評価派で、以前対談をしたときは、化学調味料の是非や無添加信仰について結構盛り上がった。

 それにしても、味の素をいまだに「体に悪い」とか「不自然だ」とか言って敬遠する人が多いのには正直びっくりする。

 味の素の主な原材料であるグルタミン酸ナトリウムは、もともと昆布などの自然素材に含まれる成分で、現在はサトウキビの精製過程で出る廃糖蜜を使って発酵させてつくられている。いわゆる〈化学合成〉とはまったく違うプロセスだ。

 それなのに、味の素が「ケミカル=悪」みたいな雑なイメージで語られるのは、結局「安くて、手軽で、美味しい」ことへの反発なんじゃないかと思っている。

 リュウジさんによると、料理研究家は絶対に味の素を使わないらしい。「料理ができる」という人たちのプライドなのだろう。

 実際、以前「こめお」――元格闘家で、いまは料理人として活動している男――ともこのテーマでバトルになった。彼は「化学調味料を使わないのが自分の矜持」だと言い張る。

 だが僕からすれば、それは「なぜ?」という話でしかない。