6代目プレリュードがワールドプレミアされたのは2023年のジャパンモビリティショー。もともと「Honda Specialty Sports Concept」を初公開することが予告されていましたが、プレスカンファレンスにおける三部社長のスピーチで、「これがプレリュードコンセプトであること」「発売に向けて鋭意開発を進めていること」が発表されたのです。

 プレリュードと聞いて多くの人が連想するのがリトラクタブルヘッドライトではないでしょうか。もっともリトラクタブルヘッドライトのプレリュードは2代目と3代目のみで、4代目以降は廃止されています。

 ただ、「果たしてどこにエンジンが収まっているのか……」と感じるほど薄いフロント周りとリトラクタブルヘッドライトの印象があまりにも強烈で、「プレリュード=リトラクタブルヘッドライト」というイメージが残ってしまっています。

プレリュードは、低さを感じさせるデザインが採用されているプレリュードは、低さを感じさせるデザインが採用されている(広報写真)

 ワールドプレミアされたプレリュードコンセプトをジャパンモビリティショーの会場で見たとき、「だいぶ太ってしまったなあ」というのが正直な感想でした。ただ、この時はプレスデーとはいえ、プレリュードコンセプトの前はものすごい人だかり。とてもじゃないですが、ゆっくりと眺める余裕はありませんでした。

 あらためてそのデザインを見ると、現代のレギュレーションでボディに厚みが持たされているものの、フロントノーズを低くするとともにボンネットに前に向かって流れるラインを強調するなどして、低く構えた印象を感じさせる工夫が盛り込まれているのがわかります。

プレリュードでゴルフへドライブ、いいですねぇ

 今回の試乗でフェルさんはゴルフに出かけたようです。いやあ、こういうセクシーな車でゴルフに行けるというのはいいですね。ゴルフが趣味の人はどうしてもリアシートを倒さずにキャディバッグが何個積めるか、コンパクトなクルマだとリアシートを片側だけ格納して縦積みが可能かなど、3~4人でゴルフ場に向かうことを想定してクルマ選びをします。

後部座席を一つ倒してキャディバッグを積むとこんな感じ後部座席を一つ倒してキャディバッグを積むとこんな感じ(広報写真)

 でもプレリュードのようなスペシャリティモデルなら、最初から2人で行くことを想定すればいい。大切な人と2人でドライブするのは特別な時間になりますし、ゴルフ場に向かうまでの道で走りを堪能することもできる。プレー前に高揚感を高めることで、スコアにもいい影響を及ぼしそうです。

 歴代プレリュードはクーペスタイルでしたが、新型はハッチバック形状なのでキャディバッグの出し入れも楽。これはいい選択だなと感じました。

(AD高橋)