祖母の遺産は「2000体のアレ」だった...強迫的なコレクションを受け取った男性、大困惑も「驚きの価値」が?写真はイメージです Photo:123RF

<亡くなった祖母の「コレクション」を相続することになった男性。衝撃の収集内容と、男性を待っていた「壮絶な作業」が話題に>

 ロサンゼルスで活動する映画監督兼テレビプロデューサーが、亡き祖母から遺産を受け取ると知らされたとき、彼はその中身をまったく予想していなかった。

 ヴィクター・ノイマーク(Victor Neumark)はカリフォルニアでキャリアを築いたが、幼少期は故郷のニュージャージー州で過ごしていた。その多くの時間を共にしたのが、祖母のアリソン・ファーリー、愛称「グラムズ(Grams)」だった。


「グラムズとは本当に親しかった」とノイマークは本誌に語っている。「両親が共働きだったから、放課後も夏休みも、毎日のように祖父母の家で過ごしていた」祖父とともにノイマークの成長に深く関わったグラムズは、彼にとって「第二の両親」のような存在だった。

 ただし、グラムズには秘密があった。「グラムズはいつもどこか謎めいていた」とノイマークは言う。「温かくて寛大な人だったけど、古いアイルランド系カトリックの人にありがちな控えめな性格で、その奥に何かを隠しているようだった」

 ノイマークがグラムズの収集の全容を知ったのは、彼女が2020年11月に83歳で亡くなったあとだった。そのとき彼は一組の鍵を手渡され、祖母が集めていた「ビーニー・ベイビー(Beanie Baby)」のコレクションを相続したと告げられたのだった。

 現在の「ラブブ(Labubu)」のように、熱狂的な人気を誇ったビーニー・ベイビーは、実業家タイ・ワーナー(Ty Warner)の発案によって生まれたぬいぐるみシリーズで、1990年代後半には爆発的な需要があった。