そこでトレーニング初心者でもうまく負荷がかけられるよう、ちょっとした重りやイスを使った方法を紹介します。中身が入った2Lのペットボトルを重りとして使用していますが、ご自宅にあるダンベルを使っていただいてもかまいません。

 また、確実に効果を得るには、正しいフォームで行うことも重要です。

 自分のなかにある「正しいフォーム」の思い込みを捨てて、写真やテキストに沿って、丁寧に行いましょう。すると狙った筋肉を刺激できます。

図表:シングルレッグスタンドアップ同書より転載 拡大画像表示

 筋トレの回数を「10~20回×2、3セット」と設定しているものが多いですが、例えばプッシュアップなどは正確に行うと、最初からこの回数ができる人はなかなかいません。

 もしできなくても、「設定回数をクリアする」ことに注力しなくてOK。それよりも、正確なフォームで動作することを優先してください。

書影『痩せる!パーソナリティトレーニング:成功も挫折も人格がすべて』(中野ジェームズ修一、小学館クリエイティブ)『痩せる!パーソナリティトレーニング:成功も挫折も人格がすべて』(中野ジェームズ修一、小学館クリエイティブ)

 そして1セットの目標回数は今の自分の筋力に合わせます。最後の1回を「もう限界!」と感じながら行う回数が適正です。

 イメージで言うと、「10回は苦しくてもなんとかできた。11回目は“もうムリ!限界!!”と思いつつ、プルプル震えながらクリアした」という場合、1セット11回が適正です。

 筋肉はトレーニングによって傷ついた筋線維が、回復・修復するときに成長します。限界までしっかり追い込めるほど、筋肉に負荷がかかり、成長できる傷跡を残すことができます。

 つまり、「楽にできる30回」よりも「めちゃめちゃツラい15回」のほうが効果的なのです。