高齢者の健康維持は1日30分のウォーキングでOK!日常の「ダラダラ歩き」をトレーニング時間に変えるコツとは?【医師が解説】写真はイメージです Photo:PIXTA

高齢になっても健康を維持するために欠かせないのが運動習慣。しかし、何をどれだけやるのが効果的なのだろうか。腎臓のリハビリを専門とする医師がその手法を解説する。※本稿は、上月正博『東北大学病院が開発した 弱った腎臓を自力で元気にする方法』(アスコム)の一部を抜粋・編集したものです。

毎日のウォーキングが
実は一番効果的

 自分の健康状態を知り、かかりつけの医師にも運動療法の許可を得られたのであれば、さっそく腎臓リハビリメソッド(編集部注/腎機能の回復や維持、腎臓病予防を目的とした治療法)に挑戦してみましょう。

 まず、みなさんに取り組んでもらいたいのは、ずばりウォーキングです。

 もちろん、サイクリング、水泳、エアロビクスといった有酸素運動も腎臓リハビリとして効果的ではありますが、毎日続けることは大変ですよね。

 でも、ウォーキングならどうでしょうか。

 通勤をしたり、買い物をしたり、意識的に「歩こう!」と思わなくても、人は1日に6000歩くらいは歩くといわれています。

「え?意外に多い!」

 そう思われたのではないでしょう。

 そうなのです。誰もが、無意識のうちにけっこう歩いているのです。

 それをダラダラと歩くのではなく、ここで紹介する「いきいきウォーキング」に置き換えてみましょう。決して重い腰を上げる必要はなく、誰でもお手軽に始められるはずです。

 それだけで健康寿命が延びるのですから、やらない手はありませんよね。