たくさんの人が雑談している中でも、
「自分の名前」だけは聞き取れるもの
ビジネスシーンでは、一度に4~5人のお客様と名刺交換をすることがあります。
そんなときでも、しっかりと、相手を名前で呼ぶことができれば、信頼感を与えることができるはずです。
メールを送るときも同様です。私は、「宛名」のほかに、「文章のなか」にも、すくなくとも1回は相手の名前を入れるようにしています。
名前が書かれてあると「自分のことをきちんと意識してくれている」という姿勢が、伝わりやすくなります(宛名は名字だけでなく、「フルネーム」で書くと丁寧です)。
「名前」は、その人にとって「もっとも気持ちの良い音(もっとも聞き取りやすい音)」だといわれています。
カクテルパーティーのように、たくさんの人が雑談をしているなかでも、「自分の名前だけは、自然と聞き取ること」ができます。
人は、関心の薄い音は雑音として処理しますが、「好きな音」にかぎっては、聞こえやすくする能力が備わっています。
このような「聴覚の力」を、心理学では「カクテルパーティー効果」と呼びます。