しかし不思議なことに、全くの素人が最初からプロに習うことは少なく、ある程度我流でやって、「我流では、なかなかうまくならない」と壁にぶち当たってから、「ようやくプロに習おう」という人がほとんどです。医者の世界ではゴルフをする人が多いのですが、「最初からレッスンプロに習っておけばよかった」という話はよく聞きます。

 我流で100時間やって自分で基本をつかめた人は、かなり優秀な人です。基本を学ばず、いきなり「自分流」を追求した「リリリのおじさん」の大部分は、「ゴルフってつまらない」と言って、やめてしまいます。

「基本」を学ばないと、途中で必ず「壁」にぶつかります。多くの人は、その「壁」を乗り越えられずやめてしまう。勉強もスポーツも同じです。

 たった数時間でも基本をしっかりと学べば、100時間近くも省略できて、その後の成長も速い。結局、数百時間は得するのです。あり得ない時間投資効率です。

 何か新しいことを習い始めるときに、本を1冊読んで基本を学ぶ。あるいは、講師や教師から直接、基本を教えてもらう。このたった3時間の手間によって、100時間以上を節約することができる。これが「100時間省略勉強法」です。

「真似る」というのは簡単そうですが、ほとんどの人はできません。あるいは本人は真似ているつもりでも、「身につかないやり方」で中途半端に真似ている人がほとんどです。

とりあえず言われた通り
やってみることが第一歩

「真似る」を別の言葉でいうと「とりあえず、そのままやってみる」「とりあえず、言われた通りやってみる」ということです。

 本を読んだら書いてあることを、とりあえず実践してみる。セミナーに参加したら教わったことを、とりあえず実践してみる。当たり前のことだと思うでしょうが、本を読んでも、セミナーに参加しても、行動にうつさない人がたくさんいるのです。