「これは1人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である」
アポロ11号で月面着陸したアームストロング船長の言葉です。
最初にたった1つのことを「真似てみる」というのは、とても小さな一歩に思えますが、その一歩が、その後のとてつもない自己成長と偉大な飛躍につながっていくのです。
最初の「小さな一歩」を踏み出せない人は、永久に成長できません。
まず、本を読んだり、セミナーに参加したりしたら、学んだことを1つだけ実行してみましょう。その小さな一歩は、間違いなく大きな飛躍につながっていきます。
疑問を持たない素直さが
成長に導く
映画『ベスト・キッド』をご存じですか?日本では1985年に公開され大ヒットした空手映画です。内気な主人公の少年ダニエルは、不良グループに目をつけられ、毎日、凄絶ないじめを受け、辛い日々を過ごしています。
あるとき、空手の達人であるミヤギに助けられます。「強くなりたい」と思ったダニエルは、ミヤギの元に弟子入りし、空手を習い始めることに。しかし、ミヤギがダニエルに命じたのは、車のワックスがけ、壁のペンキ塗り、床の紙ヤスリがけ。毎日、毎日、雑用ばかりで、一向に空手を教えてくれないミヤギに、ダニエルはついに切れます。
こんなの、空手の練習じゃない。空手を教えてくれ。
ミヤギは、ダニエルにいきなり「突き」を繰り出します。ダニエルの体は瞬時に動き、ミヤギの「突き」を左右に受け流します。それは、車のワックスがけの動きと全く同じ。左右の手を円形に動かすワックスがけの動作が、「受け」の練習になっていたのでした。
そう、「雑用」とばかり思っていたことが、実は空手の「受け」、防御の動きの稽古になっていた。その動きを見事に習得していたダニエルは自分でもそれに驚きながら、ミヤギが自分に「雑用」を命じた、その真意を悟るのでした。







