例えば、「樺沢さんの読書術の本を読みました!」という方に、「書かれている読書術のうち、どれを実行してみましたか?」と質問すると、「これからします」と言います。

 同様に、私のセミナー参加者に1カ月後にお会いして「先日のセミナーの内容、実行していますか?」と聞くと、「これからです」と言います。

 せっかくお金を出して本を買ったり、セミナーを受講したりしているのですから、「行動」に反映させないと、ムダになります。とりあえず、何か1つでも行動にうつしてみること。

 それが「真似ぶ」の第一歩です。

小さな一歩が
大きな飛躍につながる

『読書脳』(サンマーク出版)の読者から感想をいただきました。

【『読書脳』の最もベーシックなものを実践してみました。それは『マーカー読書術』です。受験生のように蛍光ペンを右手に持ち、気づきがあったところにどんどんマーカーを引いていくだけのものです。

 1回目は黄色、2回目は赤とマーカーを引いていくと、スルスルと記憶に残る読書に変わるではありませんか。これは高校時代にやってみたかった読書術です。

『本は大切な宝物』。ある意味、本は本当に大切なものではありますが、もっと大切なことは『書かれてある内容を記憶し、自分の血肉にすること』だと、改めて気づいたのです。

 折り目もつけず、汚しもしなかった読書をずっと続けてきた私には、蛍光ペンでマークをするのはとても勇気がいります。だからこそ、新鮮な気持ちでドンドンと記憶に残るのだと思います」(長野県、伊東稔さん)】

『読書脳』を読んで、「本にマーカーを引くだけで記憶に残る」という「マーカー読書術」をとりあえず実行してみました、という声です。本に書かれていた、たった1つの方法を実行してみただけで、これだけ大きな気づきと成長が得られたのです。