『解きながら身につける 大人の語彙力』(くもん出版)
▼答え
(1)彼は緊張しているのか、しかめつらしい顔で挨拶をした。
しかつめらしい
(2)なおざりな報告書を提出したために上司にしかられてしまった。
おざなりな
(3)チーム一丸となって練習に励み、見事に雪辱を果たした。
○
(4)式典の冒頭で挨拶するなんて、そんな大役を任されるには、私は役不足です。
力不足
(5)ひどいかぜを引き、熱にうなされる。
うかされる
(6)監督が代わり、チームは新規まき返しを図ることとなった。
新規まき直し
(7)長年、医師を続けてきた叔父は、押しも押されぬ町の名士だ。
押しも押されもせぬ
(8)あの人の言葉は、常に的を得ている。
射ている
(9)ふざけている生徒を見て、先生が声をあららげた。
○
(10)来春卒業見込みの学生を、企業が青田刈りする。
青田買い
【ベテラン編集者まるこさんのアドバイス】
形や意味が似ている言葉に注意しましょう。
(1)「しかつめらしい」はまじめで堅苦しい様子。「しかつべらし」が変化したもの。
(2) 「おざなり」は漢字で書くと「お座なり」で、「物事をその場限りにいい加減に行う様子」、「なおざり」は「等閑」と書いて、「物事をいい加減に考えて放っておく様子」を表す。
(4) 「役不足」は、その人に与えられた役目などが軽すぎること。「力不足」は、その人の力が、与えられた役目などに不足していること。
(9)「あららげる」は、本来は「あららげる」が正しい。ただ、「あらげる」が一般化した結果、現在では「声をあらげる」という使い方も許容されている。







