社会に出れば必ず必要とされる「発想力」。一流の芸人さんが、笑いを取る頭の回転のよさ、対応力の素晴らしさは、みなさんもよく知っているでしょう。ウケるということは、ストレートに子どもの自信につながります。
そしてもうひとつの「温かい人」。これは文字通り、優しさや人柄のよさにつながる魅力です。会って話をしたときに、思いやりや優しさを感じて、心がぽかぽかする人。
いかがでしょうか。「面白い人だからまた会いたい」と思われるか、あるいは「あの優しくて温かい人にまた会いたいな」と思われるか。子どもの性格やキャラクターにもよりますが、いずれにしても“また会いたいと思われる人になる方法?は、決して学校では教えてくれません。
これを養うのは、「経験」のみです。学校や家庭で、いろいろな場面に出会い、経験していくしかないのです。
わが子を真面目できちんと勉強ができる子に育てることができたとしても、面白くもなく、温かくもない大人になったらどうでしょう。人間は究極のところ、魅力勝負なのではないでしょうか。
子どもの「挑戦」や「経験」を応援してください
AI時代だからこそ、これからはより一層、人間的な魅力が浮き彫りになってきます。お母さんお父さんが家庭でできるのは、この力を育ててあげることです。
そのためには、理不尽がたくさん降ってくる世の中で生きていけるように、子どもにさまざまな経験をさせることにビビらないことです。
たとえば、花まる学習会が夏に開催しているサマースクールでは、子どもにいろいろな挑戦をさせます。
初対面の子ども同士で班を作って数日を過ごすため、ちょっとしたもめごとやトラブルが起こるのはしょっちゅうです。説明会では必ず親御さんのこんな声が上がります。
「そんなこと、うちの子には無理だと思います」
「一人ではできません」
「うちの子にはまだ早いんじゃないでしょうか」
とくにお母さんは、子どものことが心配で、子どもを守りたいもの。それが母の本質ですから、その気持ちはわかります。でも、これからやってくるたくさんの理不尽を乗り越えるためにも、とにかく経験をさせることが大切なのです。







