「べき力」が育たないまま大人になると、遅刻をする、提出すべきものをしない、約束を守らない人間ができあがります。決まっていることを当たり前にできる「べき力」がある、これは受験の世界はもちろん、将来のメシが食える力に直結している力です。
3つめの「ハカセ力」は、好きを探求する力です。専門性、もっと言えばオタク性を極めるような力です。たとえばひたすらカマキリが好き、歴史が好き、お城が好き、電車が好き。こうしたオタク性は、「将来何の役にも立たない」と、得てして母親は軽視しがちですが、そうではありません。好きなことに没頭することが、人より抜きん出た力、メシが食える力につながることは多々あります。
わが子がこの3つの力のうち、何が強いか、何に向いているかを見極めるのは難しいですが、少なくとも伸びていくツノだけは折らないであげてほしいのです。そのツノが、唯一無二の武器になることもあります。
そして何より、子どもが成長する上でいちばん土台となるのは、自己肯定感です。シンプルにいえば、わが子の目が輝いているかどうか。お母さんはぜひ、子どもが子どもらしく、楽しく生きているかどうかを見ていてあげてください。









