インフレの時代において
資産を現金で持ち続けるのは損
資金に余裕がある人は、今ある預金の一部を積立投資に振り替えていくことを検討してみてもいいかもしれません。
長らく続いていたデフレはどうやら終わり、これからは物価が上がっていくインフレの時代に入りそうだからです。
約30年にもわたる長期停滞で、すっかり頭が「不況」に慣れてしまっていると感じます。物価は上がらないのが当たり前、ランチに1000円かけるなんてもったいない……。ついついこう思ってしまいがちです。
『これだけ差がつく!老後のお金 55歳から15年で2500万円をつくる』(首藤由之、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
でも、現実は正反対です。ロシアのウクライナ侵攻以降、世界はモノ不足の時代に突入しました。モノの値段は上がる一方です。日本も例外ではなく、食料品を中心に値上げが続き、年2%を超す物価上昇が続いています。
デフレ時代は現金がすべてでした。
「Cash is king!」という言葉があるように、モノの値段が下がっていくので、現金を持っていれば購買力は上がりました。
しかし、インフレ時代には正反対のことが起こります。現金で持っていると価値はどんどん目減りしていきます。
何しろ去年100円で買えたものが、今年は110円になっていたりするのです。同じ金額だと確実に購買力が下がってしまいます。
預金を含む現金の目減りを少しでも防ぐために、一部をiDeCoやNISAに組み替えていくことはありうることだと思います。もちろん、10年以上使う予定のない余裕資金がある場合の話です。







