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つながりフローボードは、プロジェクトの仕事の流れと詰まりを紙1枚で見える化し、誰がどこで困っているかを現場全員が共有できる仕組みである。すでに大企業の大規模開発でも導入が進み、そのシンプルさゆえに現場の自律を引き出しているという。なぜこの方法が複雑な現場ほど効くのか、その要点を追う。※本稿は、ゴールドラットジャパンCEOの岸良裕司『なぜあなたはマネジメントを間違えるのか?会社の常識を打ち破るチェンジリーダーの教科書』(KADOKAWA)の一部を抜粋・編集したものです。
現場の仕事の質を上げる
「つながりフローボード」
当たり前のことだが、プロジェクトを実行するのは人である。
人の仕事の質を上げなければ、プロジェクトの質が向上するわけがないのは言うまでもない。
「集中する」のと「集中しない」のではどちらの方が仕事の質が上がるかというと集中する方が良いに決まっている。問題は、忙しい毎日の中で、いかに集中して仕事に取り組むかである。
バッドマルチタスクだらけで、バタバタしているプロジェクトの最中、新しいカイゼン活動を始めるなんて提案すれば、現場は抵抗するに決まっている。なぜならば、さらにバッドマルチタスクが加速することは目に見えているからだ。
特に重要なのは、「導入に手間がかからず日常業務でシンプルに運用可能」なことである。プロジェクトが大規模であればあるほど、複雑な解決策を導入するのは困難となる。
ましてや、プロジェクトが社内だけに閉じないどころか、国境をまたぐ開発さえあるのが日常。そこで、たった一枚のシンプルな紙で運用できる、「つながりフローボード(注1)」を開発した。
(注1)英語名はWIP Boardと言う。WIPはWork In Progress(仕掛品)の略だ。







