導入したプロジェクトでは
多くの問題を解決している
この「つながりフローボード」の日常運用(注3)は、「変えられる未来に集中する3つの質問」(編集部注/(1)あと何日ですか?(2)問題があるとしたら何ですか?(3)何か助けられることはありますか?)で行う。この3つの質問はシンプルだが、「品質はプロセスで造り込む」という王道本筋の品質管理の概念を現場に埋め込むことになる。変えられない過去の報告はいらないので、時間は10分もかからない手軽さが魅力である。
パナソニック オートモーティブシステムズ社が、総工数1万人月を超えるカーメーカー向け車載ナビゲーションソフトウェア開発プロジェクト“21CY”において、「つながりフローボード」を導入した事例があるのでここで紹介したい。
1つのバグが命にかかわる大事故を起こしかねない車載向けの大規模ソフトウェア開発では、特に問題の早期発見・解決が重要である。「グレーニュースファースト」を合言葉に、「上司が問題ないかを拾いに行く文化の醸成、仕組み化」にチャレンジした。比較対象としたのは、開発規模が同程度の前機種17CYである。
下図で示すように、前機種17CYではプロジェクトの最後のシステム複合評価工程で問題が多く検出されているが、今回の機種21CYでは、上流のソフトウェア設計工程ではるかに多くの問題が発見され、解決されている。
同書より転載 拡大画像表示
開発の最終段階になって問題が発覚して対処するのと、上流の設計工程で問題が発覚して対処するのとでは、一桁以上工数が違うと言われており、これによってプロジェクト総工数が大幅に減少しているのは言うまでもない。
(注3)「7つの規律」は、組織やチームだけでなく、1人でも始めることができる。我々の1日は仕事だけでできているわけではない。バタバタした毎日の中で、仕事とプライベートの板挟みに陥ったり、自己研けん鑽さんのための時間がとれないことで成長実感が得られず、悩みながらも、日々の仕事に押し流されることもある。そんな毎日から抜け出し、毎日を充実させるために創ったのが「つながりフローボード」の個人版「まほうのノート」だ。詳細は、「まほうのノート」で検索いただきたい。







