「助けてボード」のおかげで
進捗会議も必要なしに

規律4.一つひとつ集中完了

「つながりフローボード」のタスクの粒度は、目安として日々2時間ほど集中するタスクを書き出すようにする。この2時間という時間は、人が集中して考えられる限界時間と言われているが、この2時間は他のことは一切せず、1つのタスクに集中して実行するようにする。この事例では、2つの空欄に付箋が貼れるようになっていて、午前中、午後、それぞれ1つずつタスクを集中してやることになる。

規律5.滞留タスクの見える化

 プロジェクトに不確実性はつきもの。現場がいかに一生懸命やっていたとしても、思ったように進まないタスクがあるのが現実である。そういった場合、滞留しているタスクを「滞留中」の項目のところに貼る。すると滞留しているタスクが一目で見えるようになる。

規律6.問題解決1個流し

 問題が明らかになったら、リーダーが問題をエスカレーションするために「助けて」の項目に貼る。問題を貼られたマネジャーは、その問題を1個流しで解決に取り組む。問題が解決したら、メンバーは「ありがとう」という言葉をタスクに入れる。多くの現場で、「助けてボード」と呼ばれるようになっているが、多くの人が口を揃えて言うのは、「上司の行動が変わった」ということである。

 この「助けてボード」を運用すると、手遅れになってから「何やってんだ!」と指摘するマネジャーから、「ありがとう!」を集めるマネジャーに行動が変わるからである。問題解決を日々1個流ししていくと、進捗会議まで問題解決が滞留することもなくなり、週ごとや毎月行ってきた進捗会議も必要なくなるのが一般的である。

規律7.日常業務で実行

 どんな優れた仕組みも日常業務で運用されないのであれば、効果は望めず、ましてや数万人が関わる大規模プロジェクトでは、現場に負荷がかからずシンプルに運用できるものでなければ、現実的なソリューションとはならない。