経験のあるベテランは、この後ろから考えるのが得意だが、経験のない若手は、後ろから考えることが難しい。だからつい目先のタスクに集中して仕事をすることになる。
ベテランと若手が一緒になって段取りを考えることで、ベテランの仕事の段取りが若手に伝わっていく。それまでベテランの頭の中にしかなかった暗黙知が形式知となって若手に継承されていく。このタスクは次のこのタスクをやるためにやるんだとわかれば、1つひとつの仕事の質もおのずと上がっていき、手直しも減ることになる。
ベテランの技術や知識の継承が待ったなしで、働き方改革を迫られる建設業で、残業が減り、ボーナスを増やし、さらには従業員のエンゲージメント評価が劇的に上がった事例が報告されている。
実は「その前にやることは何ですか?」という質問は、そのタスクをするために必要なタスクを聞いている。つまり、必要条件を質問している論理的な質問なのだ。
「本当にそれだけですか?」
1つのタスクをするために必要なタスクが1つだけとは限らない。複数のタスクができてこそ、次のタスクに着手できることもある。「本当にそれだけですか?」という質問を使って、このタスクだけで次のタスクに本当に着手できるか確認し、必要ならば、他のタスクも挙げていくことで、スムーズに次のタスクに着手できるようにする。
「本当にそれだけですか?」という質問はシンプルだけれど、そのタスクだけで十分なのかを聞いていることになる。つまり、十分条件を質問している論理的な質問である。
工程表を作った後は
前から順にタスクを確認
「○○をしたら、××ができるんですね?」
後ろからタスクをつくって工程表をつくったら、今度は前から時系列に従って工程表を確認していく。「○○をしたら、××ができるんですね?」という質問をするだけで、仕事の手順が正しいかどうかを確認することができる。その中で抜けたタスクなどがあれば、それを追加していく。







