考えても解決しないことで
いちいち悩むのはもったいない

 たとえば金曜の深夜に仕事でトラブルがあり、「どうしよう。週明けに上司から怒られるかもしれない…」と不安になって夜も寝付けないとします。

 トラブルの解決方法や、今後同じトラブルを防ぐためのアイデア、さらにはそれっぽい言い訳を「考える」ならいいのです。対処法を考え終わったら、走ったり、ゲームでもして忘れ去りましょう。お酒を飲んで寝てもいいし、難しい計算式を解くのもいいかもしれません。

 とにかく、忘れる。ひたすら思い出さない努力をする。ちらっと思い出しかけても、「いま考えても意味がない」とあちらに押しのけましょう。

 だって正直、上司が「怒り狂う」のか、「冷静に対応してくれる」のか、どう反応するかわからないことに対して「どうしよう」と不安になっても、ムダですよね。

 考えたところで結果は変わらないし、眠れないほどのストレスが溜まれば体にも悪影響を及ぼします。

 これ、仕事に限らずどんな悩み事でも同じです。ひとつのことをずっと考えてしまっているときは、「答えが出せそうなこと」と「答えが出せないこと」を冷静に切り分けてください。そして、「答えが出せそうなこと」だけを考えるクセをつけるのです。これで、人生かなりラクになります。

書影『僕が忙しい現代人に伝えたい 休む技術』(ひろゆき(西村博之)、Gakken)『僕が忙しい現代人に伝えたい 休む技術』(ひろゆき(西村博之)、Gakken)

「答えが出ないこと」に関しては、「こんなことを悩み続けて、何かプラスになるんだっけ?」と、いったん自分の置かれた状況を客観的にとらえるようにしてみてください。

 ただし、普段から悩みがちな人は、おそらく脳の思考回路がそうやってできてしまっているので、物事をスパッと割り切ることができるようになるには少しずつ練習するしかありません。

 たとえば、ドライブが好きなあなたなら、「交通事故に遭うかも。どうしよう」なんて考えませんよね。起こる可能性だってあるはずなのに。考えても仕方ないので、ひとまず脇に追いやって運転を楽しんでいるんじゃありませんか?

 上司のことだって同じ。考えても仕方ないので忘れましょう。

・どうなるかわからない「不安」については、忘れる。
・忘れることに全力を使う。
・いまを楽しむことに全振りする。

 小さな不安でもいいので1回割り切ってみて、「別に大したことではなかった」という経験を積んでいけば、「なるようにしかならない」と、人生を楽しめる新しい思考回路ができてくるはずですよ。