『巨富を築いたビリオネアの思考法』(ライナー・ツィテルマン著、国枝成美訳、アルソス)
だが、上司は理解を示してくれ、適切な質問を投げかけた。事故はどんなふうに起きたのか?君はそこから何を学んだのか?上司は感情的にウェルチを叱責(しっせき)するのではなく、理性的な態度で接した。
「この問題にいま気づけてよかった。オペレーションを本格稼働した後だったら大変なことになっていただろう。とにかくけが人が出なくて本当によかった」
ウェルチは、この上司の態度に深い感銘を受けた。
「社員のミスに対して適切な対応が取れるようにならなければいけない」とウェルチは考える。
「アメとムチをどう使い分けるかだ。無論、自分のミスから学ぼうとしない傲慢な人には辞めてもらう。だが、自分が犯したミスを悔いて苦しんでいる部下がいたら、それを乗り越える後押しをしてやるのがわれわれの仕事だ」







