44位:静岡空港 空港までのアクセス道路に難
 県内の2大都市である静岡市と浜松市の中間に位置する場所に空港を造ったため、どちらの都市からも車で40~50分ほどかかってしまう。しかも車で行こうにも、東名自動車道のICを降りた後も空港まで途中、非直線の片側1車線の県道を走らなければならず、運転にストレスがたまる。

 空港の真下を新幹線が通っており、東海道新幹線の“静岡空港駅”の新設を熱望する地元民の心情も理解はできる。もし、実現すれば、仏シャルルドゴール空港TGV駅くらい画期的な出来事だが…。

45位:大分空港 ホバークラフト復活に期待
 ワースト2位は大分空港だ。急峻な国東半島の先に位置するため、半島を周るように海岸線に沿って空港へアクセスしなければならず、大分市内からどうやっても時間がかかる。大分駅前からバスで70分と、飛行機に乗る時間よりも長くバスに乗るはめになるので、アクセスについては評判が悪い。ただし、24年度中に大分市内から空港まで、水陸両用の乗り物・ホバークラフトによる海上アクセスが復活する予定で、乗り物好きからすると非常に楽しみなニュースだ。

46位:広島空港 アクセスが悪い空港の代名詞
 ワースト1位は広島空港だ。以前の広島空港であった広島西飛行場(廃港)は市街地にあって便利だったが、騒音問題もあり、広島市内より遠い三原市に移った(1993年)。広島市と福山市の中間に造ったため、「どちらからも中途半端に遠い」などと散々な評判で、アクセスの悪い空港の代名詞にすらなっている。

 広島市内に行くのはバスで1時間ほどかかり、もし山陽自動車道で事故があれば大きく遅延することになる。そのため、東京から広島へ向かう際には新幹線を使う人も多い。むしろ広島へは山口県岩国空港を使ったほうが便利だろう。一方で、新幹線との競争が厳しくなった影響から羽田~広島便はリーズナブルな価格で販売されていることが多い。また、アクセスについて不平不満を言われ続けているせいか、空港ターミナル内のバスの案内表示板は非常に分かりやすく、関係者の苦労と努力がうかがえる。