FIRE達成後の方が忙しい!
早期リタイア後の意外すぎる日々
一方、意外かもしれませんが、前述の「3つの要素」を捨て去ったにもかかわらず、「FIREしてからの方が楽しいし、忙しい!」という人たちもいます。彼らは具体的に何をしているのでしょうか。
僕の「FIRE仲間」を見てみると、資産形成の経験を生かしてYouTuberに転身し、投資やマネー関連の情報発信を積極的に続ける人や、FP(ファイナンシャルプランナー)の資格を取ってお客さんの資産形成をサポートする人、海外移住して新たな土地での生活を楽しむ人などさまざまです。
かくいう僕も、ビジネス書作家として活動し、これまでに35冊以上の書籍を出版しています。新しい趣味としてマーダーミステリーやボードゲームも始めました。FIRE達成者やFIREに興味がある方同士の交流会を各地(東京は毎月、大阪・名古屋は隔月)で開いているほか、交流会参加者向けのオンラインサロン「FIREテラス」も運営中です。会社員に戻りたいとは全く思いません。
ただし、僕の経験上、FIRE達成後にさまざまな活動を楽しんでいる人が、必ずしも会社員時代から多趣味だったわけではありません。その代わりに持っていたのが、FIRE後の時間を有意義に使える「3つの強み」です。
・好奇心の強さ
・フットワークの軽さ
・目の前のことを全力で楽しめる感性の豊かさ
自分に経験がない領域の話をされた時に「なにそれ!やってみたい!」と好奇心を示す。実際に「いつやろうか?」とスケジュールを組み、フットワーク軽く飛び込んでいく。想定外のことがあったとしても、「意外と楽しい!」と前向きに受け止める。
それができれば、FIRE生活は十分に楽しめます。別に今、趣味がなくてもいいんです。飛び込んでいく先がいくつも重なってくると、今まで仕事で忙しかったのと同じように、遊ぶのに忙しくなってきます。
子どものように感受性が豊かで、目をキラキラさせながら生きているFIRE達成者ほど、第二の人生を幸せに過ごしているように思います。







