書影『疑う力 「常識」の99%はウソである』『疑う力 「常識」の99%はウソである』(宝島SUGOI文庫)
堀江貴文 著

 こんなケースは論外だとしても、日本に残存する「非効率マナー」の、いかに多いことか。

 座席を後ろに倒すくらいのことで、いちいち見知らぬ人間に話しかけるのが「礼儀」だと信じこむ人たち。そんなの礼儀でも何でもなく、「自己中」人間のリスクヘッジにすぎない。

 タクシー運転手のルート確認にしても、サラリーマンのネクタイにしても同様である。そんなつまらないリスクヘッジのために、暗黙の「謎ルール」をどんどん厳しくしていけば、その先に待ち受けているのは閉塞感に満ちた、生きづらい社会だ。

意味のないマナーが
閉塞感を生む

 意味のないマナーのためならジェントルマンぶって他人に話しかけるくせに、そういう奴に限って電車内で松葉杖をついた人に座席も譲らずタヌキ寝入りし、ベビーカーを押しているお母さんにはスペースを空けてあげるどころか舌打ちしたりする。

 日本には、礼儀もマナーもアップデートできていない輩が多すぎる。

堀江の結論
(1)「他人の時間を奪う」のは一種の暴力行為だ
(2)マナーは、ノイジー・マイノリティに配慮すればするほどガチガチに厳しくなる
(3)日本人の多くは礼儀もマナーもアップデートできていない