脳をだまして一瞬で上機嫌になる“単純すぎる習慣”
誰にでも、悩みや不安は尽きないもの。とくに寝る前、ふと嫌な出来事を思い出して眠れなくなることはありませんか。そんなときに心の支えになるのが、累計33万部を突破した人気シリーズの原点『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)です。ゲイであることのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症――深い苦しみを経てたどり着いた、自分らしさに裏打ちされた説得力ある言葉の数々。心が沈んだとき、そっと寄り添い、優しい言葉で気持ちを軽くしてくれる“言葉の精神安定剤”。読めばスッと気分が晴れ、今日一日を少しラクに過ごせるはずです。

【精神科医が教える】自己肯定感が低い人が無意識にやっている“NG習慣”とは?Photo: Adobe Stock

人生を楽しく生きるための
「単純」で「重要な」秘訣

今日は「人生を楽しく生きる方法」についてお話ししたいと思います。まずは、私自身のちょっとしたエピソードから始めさせてください。ある日、パートナーと一緒に過ごしていたのですが、突然「さっきから、ずいぶん機嫌がいいね。何かあったの?」と聞かれたんです。

自分でも「どうしたんだろう?」と考えてみて、思い当たることがありました。実は、ある方が、私の著書の紹介動画をアップしてくださっていたんです。しかもその動画の中で、私のことを「実際に会ったことがあるけれど、イケメンで」と褒めてくださっていて……。

それを思い出して、ニヤニヤしていたんですね。自分でも「単純すぎるな」と苦笑いしてしまいましたが、ここから大切なテーマが見えてきました。それは、「人間はとても簡単なことで上機嫌になる」ということです。

小さな「楽しいこと」を
絶対に見逃さない

楽しく生きるための方法、それは「ちゃんと楽しいことを見つけて、それを見逃さないこと」です。そして、たとえ小さな楽しみであっても、それを丁寧に積み重ねていくことです。

自己肯定感が低い人は無意識に「なぜ私の人生は楽しくないんだろう」「このままでいいのだろうか」と、難しく考えすぎて悩んでしまうことがあります。でも、そんなふうに落ち込んでいる時、原因は意外と些細なことだったりします。

「せっかく髪を切ったのに、パートナーに気づいてもらえなかった」
「奮発して買った服なのに、友人の反応がいまいちだった」
「ただ、なんとなく疲れている」

そんなちょっとした不機嫌の種から、どんどん思考がネガティブな方向へ流れてしまい、「自己肯定感が低いんだ」「人生ダメだ」なんていう大きな悩みへと膨らんでしまうのです。だからこそ、単純で小さな「プラス材料」が、そんな流れを食い止める大きな力になります。

楽しみがなければ「自分でつくる」

もし、周りに楽しいことが見当たらないのなら、自分でつくってしまえばいいのです。私の例でお話しすると、先日、パートナーと一緒にスーパーの閉店間際のセールに行きました。そこですごいものを見つけたんです。本マグロの大トロ、中トロ、ウニ、いくら……といった豪華な寿司パックです。

それがなんと、最後には「半額」になっていたんです。争奪戦を勝ち抜いてゲットし、他にもフルーツたっぷりの大きなケーキを格安で買い込み、自宅に帰って思いっきり食べました。

正直、食べすぎて少しお腹の調子が悪くなったのですが(苦笑)、そうやって「美味しいね!」「最高だね!」と楽しんでいるうちに、くよくよ悩んでいるのが馬鹿らしくなって、気分がパッと明るくなったんです。

「脳が幸せだと感じたもん勝ち」の世界

仕事での大きな成功や、素晴らしいパートナーとの出会いといった「大きなハッピー」も、もちろん素敵です。でも、日常にある「小さな喜び」「些細な幸せ」から得られる幸福感は、それらに決して劣るものではありません。

どれだけ仕事で成功して賞をもらったとしても、些細なことでイライラして過ごしていたら、それは「イライラしている人生」になってしまいます。逆に、小さな楽しみを積み重ねて「今、幸せだな」と感じられていれば、それはもう「ハッピーな人生」を生きているのと同じなのです。

世の中は、他人から与えられるものではなく、自分の脳がどう世界を見ているかで決まります。自分の脳に「この人生は幸せだ」と感じさせた人が勝ちなのです。

自分の「機嫌のとり方」を知っておく

人生を楽しくするコツをまとめると、以下のようになります。

小さな楽しみを忘れず、積み重ねる
自分がどうすれば機嫌が良くなるかを、よく知っておく
「自分は単純でいいんだ」と認めてあげる

私は自分のことを「単純な人間だ」と思っています。おだてられればすぐに喜びますし、本当に些細なことで幸せになれます。自分の機嫌を直す方法をわかっているから、普通の日々を幸せに過ごせるのです。

どうにもならない過去をほじくり返して「ダメだ」と悩む必要はありません。人生はもっとシンプルでいいのです。ぜひ、あなただけの「小さな楽しみ」「些細な幸せ」を見つけてみてくださいね。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。