フローや深い集中状態になることはほぼなく、仕事中はほとんど注意散漫になっている。

 そしてひっきりなしに時計を見ては、帰宅時間を心待ちにしている。

 対照的に、「強化された環境」ではほとんどの人が普段いる環境とはほぼ真逆になる。強化された環境にいる人は、しっかりとタスクに取り組み、その瞬間に集中している。

 このタイプの環境では、精神面でのフローが至って当たり前に起こる。というのも、環境のルールがそのように作られているからだ。

 要するに、強化された環境を作るには、その環境に強制機能を組み込むことだ。

 もっとも強力な強制機能には、次のようなものがある。

書影『全力化』(ベンジャミン・ハーディ著、松丸さとみ訳、サンマーク出版)『全力化』(ベンジャミン・ハーディ著、松丸さとみ訳、サンマーク出版)

・「多く」をつぎ込む(お金、時間、気持ち……)
・「社会的なプレッシャー」がある
・低いパフォーマンスには「高い代償」を求める
・「逆境」が存在する
・「目新しさ」がある

 これらの要素を多く組み込められるほど、環境は強化される。

 強制機能をいくつか自分の環境に仕込んだら、自然とフロー状態になれるはずだ。

 その結果、あらゆることを非常に高いレベルで遂行できるようになる。