2人の娘には財産よりも“生き抜く力”を授けたい!
教育環境に加えて税制面でも魅力がいっぱい
――マレーシアには、2025年8月に移住されたそうですね。
優木さん はい。日本でタレント活動は続けていますし、ピラティスのサロンや飲食店の経営もしていますが、生活の拠点はマレーシアに移しました。向こうに住みながら、ときどき「出稼ぎ」のような形で日本に戻ってタレントの仕事をしています。経営している会社はリモートで管理。今のところ問題はありません。
メディアの仕事は減るだろうと覚悟していたのですが、この取材のように、お声がけいただく機会が増えていて、タレント活動からの収入は増えているかもしれませんね。
――なぜ、移住を考えたのですか?
優木さん 海外に住むことが夢だったし、タレントとして20年以上走り続けてきて、その合間には事業でも忙しく動いてきました。だから、一度立ち止まり、自分を見つめ直す時間を持ってみようと思ったんです。
もう一つの理由は、2人の娘の存在です。日本にいるだけでは得られない学びの場や体験を与えたくて、決意しました。いわゆる“いい教育”を受けさせたいというよりも、どんな環境でも自分の力で、しなやかに生き抜いていける自立心や“サバイバル力”を身につけてほしいという思いが強かったんです。
――マレーシアに移住するメリットは何でしょうか?
優木さん 投資の面では、日本では買えない株や運用成績のよい保険商品を購入できることや、値上がり益に対する税金がないことが魅力ですね。相続税や贈与税もかからないので、値上がりした株や保険商品を、そのまま子どもに引き継ぐこともできます。さらに、銀行の定期預金で金利が年3%前後あるので、預けておくだけでも、着実に資産が増えます。
――通貨安になって、為替差損が生じる心配はないのでしょうか?
優木さん いまは円安なので、むしろマレーシアの通貨であるリンギットの価値はどんどん上がっているんですよ。私が移住した2025年8月時点では1リンギット=35円だったのが、4カ月で38円まで円が下がりました。5年前は27円だったので、3割近く円安になっている状況です。円安が急速に進んだので、物価はあまり安くないと感じていますが、東京に住んでいた頃と比べると、生活コストはかなり下がりましたね。
――どれぐらい安くなりました?
優木さん まず、家賃は東京のほぼ半分になりました。しかも、東京でいえば渋谷や六本木にあたるエリアの物件なのに、この水準なんです。さらに、東京で仕事をしていたときのように見栄を張る必要がなくなったおかげで、食事や服にかけるおカネもぐっと減りました。そもそも一年中暖かいので、コートなど高い冬物を買う必要もありません。
余計なおカネを使うことが減ったうえに節約を意識するようになって、東京にいた頃よりおカネが貯まりやすくなったかもしれません。
――お子さんの教育の場として、マレーシアのどんな点に魅力を感じましたか?
優木さん マレーシアは、多民族が暮らす国です。また、かつて宗主国だった英国の文化も色濃く残っているので、多様なカルチャーや価値観に触れる機会が溢れているんです。娘たちには、そんなさまざまな文化に揉まれながら、自分で考え、決断し、行動する力を養ってもらいたい。サバイバル力は身につけてほしいけれど、危険な目には遭わせたくないので、治安も考慮してあれこれ比較検討した結果、マレーシアがベストな移住先だと判断しました。
――娘さんたちの将来の可能性を広げることにもつながりそうですね。
優木さん 東京での暮らしは便利で華やかな一方で、「いい学校、いい会社」という“普通”のレールに乗らなければというプレッシャーもあります。でも、外の世界に目を向けると「人生にはこんなに多彩な選択肢があるんだ」と気づかされる。その驚きや発見こそが、娘たちを育てる一番の栄養だと思うんです。
一つの道に固執するのではなく、世界の広さを知ったうえで、「これが私の道」と胸を張って選べる生き方をしてほしいですね。
――マレーシアには、ずっと住み続ける予定ですか?
優木さん まだ、住み始めたばかりなので何とも言えません。ひょっとしたら永住するかもしれませんし、この先の状況の変化によっては、日本に戻る可能性だってあります。
娘たちも、いまはマレーシアに住んでいるけど、いったん日本に戻って大学に進んでもいいし、海外の大学に進む道もあるわけです。「人生をどう生きるか?」という選択肢の幅を広げられたことも、ある意味、分散投資のひとつなのかもしれませんね。
――優木さんご自身は、今後の人生をどう生きたいですか?
優木さん 社会に必要とされ、自分の存在意義を発揮できるクリエイティブな仕事をしたいですね。20年間、無我夢中で働き続ける労働者だったので、本当にやりたい仕事を見つけ、生涯現役を貫きたい。マレーシアへの移住は、その道を見つけるための余裕を生んでくれたと思っています。









