『知らないと損する年金の真実 - 改訂版 2026年新制度対応 - 』書影『知らないと損する年金の真実 - 改訂版 2026年新制度対応 - 』(大江英樹・大江加代、ワニブックス【PLUS】新書)

 これらの年金額は物価上昇率を用いて2024年時点(この試算が作られた時)の現在価値に割り戻されたものですから、現時点でもらうとしたら、という額で表示されています。つまり、若い世代が実際に受け取る時の名目額はもっと高いものになっていると思います。

 これらのデータを見ていただくと「若い世代の年金額は大幅に減る」と半ば常識のように語られていることが、そうでもないとおわかりいただけるかと思います。誤ったイメージから親が子の老後を案じ、その心配が若い世代を委縮させ、世代間格差を増長する負の連鎖、これは止める必要があります。

 年金制度は多くの人が参加して支える仕組みですから、「誰が得だ」とか「損だ」といって世代間の分断をあおるようなことは誰にとっても不幸なことだと思います。

 実際に数字のデータを見て判断することが大切ではないでしょうか。