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トランプ米大統領がベネズエラ攻撃に続いてグリーンランド領有に意欲的だ。中国やロシアへの抑止力に加えて、ベネズエラで石油を抑え、グリーンランドでレアアースを確保したい意向があるようだ。トランプ氏は、習近平国家主席やプーチン大統領と同様、武力による覇権拡大に手を付け始めた。世界平和や秩序は崩壊の危機に直面している。わが国がすべきことは何か。(多摩大学特別招聘教授 真壁昭夫)
「ドンロー主義」に対して
日本が今すぐやるべきことは
1月3日未明、米軍はベネズエラの複数地点を攻撃し、マドゥロ大統領夫妻を拘束した。国際政治の専門家からは、「主権侵害であり、国際法違反」などの指摘が相次いだ。それでも今のところ、トランプ大統領は意に介していないようだ。
むしろトランプ氏は、19世紀の欧米列強が取った拡張主義を進め、法律ではなく武力による支配を考えているようだ。ベネズエラ攻撃後、トランプ氏はその姿勢を「ドンロー主義」(ドナルド・トランプ版のモンロー主義)と自ら名付けて、世界に向けて発信している。
一部の識者からは「米国のトランプ大統領、中国の習近平主席、ロシアのプーチン大統領と強力な権力を持ち、何をするか予測が難しいリーダーがそろった」と揶揄(やゆ)する声もある。それは、法的秩序とソフトパワーを基礎にした、これまでの世界秩序の構図を根底から覆す動きだろう。
対して、わが国がすべきことは何か。まず、独自のスタンスで欧州やアジア地域などの主要民主国家と関係を強化し、連携を深めることが挙げられる。つまり、法的秩序や国家間のルールを守る体制整備に努め、崩れつつある世界秩序の再構築を図ることだ。
しかし、それだけでは足りない。自国の防衛力を整備し、自国を守る能力を強化することも必要だろう。これまでの常識が通用しない世界が到来している。私たちは頭を切り替える必要がある。







