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「もっと意見を出してほしい」と呼びかけても、メンバーは口を閉ざしたまま。お通夜のようなミーティングに、リーダーは肩を落とす。問題は、メンバーではなく「問いかけ」の質にあった。ちょっとした工夫で、沈黙していたチームが驚くほど活性化して成果を実現する。これからの時代に最も必要なスキルとなる「問いかけ」の効能を専門家が説く。※本稿は、株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹『新 問いかけの作法』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を抜粋・編集したものです。
チームリーダーの「期待」は
「失望」のはじまり
「さあ、この企画に何か意見はありませんか?」
「どんどんアイデアを提案してください!」
「今日は自由に話し合いましょう!」
どこか集中していない表情のプロジェクトメンバーたちは、あなたから目を逸らし、互いに発言権を譲り合うように、一向に口を開きません。
「遠慮なく意見していただいてかまいませんよ」
「どなたか、いかがでしょうか?」
あなたの呼びかけは虚しく、期待していた「画期的な提案」はおろか、誰も「自分の意見」さえ述べない、お通夜のような状況です。
もっと自分の頭で考えてほしい。主体的に話し合いに参加して、自分の意見を述べてほしい。自分の役割を考え、チームに貢献してほしい。
このようなリーダーの「期待」は、多くの場合、思う通りには叶いません。
仕方がないので、直接的な指示やお願いをしてみることにします。
「もう社会人なのだから、主体的に自分の意見を発言してくださいよ」
「良いアイデアじゃなくてもよいので、最低ひとつはアイデアを出せませんか?」
しかしながら、あなたは肩を落とすことになるでしょう。他人は、あなたの要求通りには動いてくれないからです。
「意見と言われても……。特にありません。賛成です」
「すみません、次までに考えておきます」







