なぜ質問によって相手の多様な反応を引き起こせるのでしょうか。
それは、問いかけに「スポットライト」のような機能があるからです。問いかけが放つライトの光は、チームにおける「未知数」を照らします。
しかしチームで進める日々の仕事においては、未知数は当然ひとつではありません。
いま向き合うべき課題は何か。最適な手段は何か。会社のトップはいま何を考えているのか。あのメンバーはなぜあんなに熱心にアイデアを語っているのか。それを聞いているあのメンバーは、何を思って黙っているのか。最近は忙しいのか、余裕があるのか。何にこだわって働いているのか。何が得意で、何が苦手なのか。そもそもなぜこの仕事に就いたのか。今後、どうなっていきたいのか。
挙げればキリがないほど、チームには「まだ明らかになっていないこと」が無数にあります。
同書より転載
問いかけは
相手の感情を刺激する
忙しい日々の中で、私たちは周囲の1人ひとりの未知数をいちいち気にかけようとはしません。しかし、質問の工夫によってひとたび未知数にスポットライトを当てると、あなたと相手の間で関心が共有されて、「未知数を明らかにしよう」というエネルギーが生まれます。
ライトの当て方次第で、そのエネルギーは「記憶を想起すること」に活用されるかもしれないし、「価値観を内省すること」に活用されるかもしれません。うまくいけば、相手の衝動をくすぐり、固定観念に揺さぶりをかけ、深い対話的なコミュニケーションを促進できるかもしれません。
ねらい通りの「反応」を引き出すために、どの未知数に、どのようにライトを当てるとよいか、「質問」を工夫する。これが、問いかけの本質なのです。







