あなたの「スキル」が
宇宙との掛け合わせで価値を生む

 宇宙企業も法人として成立するためには、先述したような職種が必要です。例えばロケット打ち上げで有名なアメリカのSpaceXは、実に1万人以上の従業員がいます。同社は、Starlinkという低軌道に配置した数千基の人工衛星から地上のスマートフォンにインターネット接続を提供するサービスも展開しています。

 この場合、Webの申し込みフォームを作成するのに、ソフトウェアエンジニアが必要です。宇宙に関係ないバックグラウンドの人だとしても、欲しい能力ということです。

 日本では、KDDIと連携してサービスを展開しているので、グローバルな営業スキルも必要になることが見えてきます。

 宇宙ビジネスがワクワクする理由のひとつは「まだない仕事を作れる」ことですよね。

 ということは、一見するとまったく関係ない仕事でも需要があると述べましたが、その能力が宇宙と掛け合わされた時に大きな価値を生み出すというパターンもあります。

 例えばAIエンジニアです。画像を分析/解析して、そこに何が写っていて、それを機械が人間かのように検知できるシステムを作れるAIエンジニアがいるとします。

 この人が人工衛星のデータ提供をしている会社に入ると、難しい人工衛星のデータ処理にAIを組み合わせることで、誰もが使いやすい解析結果を生み出すことができるようになります。

 人手がまだまだ足りていない宇宙業界だからこそ、あなたの「スキル」が宇宙と掛け合わさって、ものすごい価値につながる可能性があるのです。その価値の広げ方をまずはここで知っていきましょう。

宇宙飛行士の前職から見る
「宇宙×○○」の世界

「宇宙×○○」が最も生かされているのは、他でもない宇宙飛行士かもしれません。

「宇宙飛行士」と聞くと、生まれながらのスペースレンジャーのような“選ばれし人”を思い浮かべがちですね。しかし、実際には彼らも私たちと同じく社会人経験を積み、“宇宙へ転職”したプロフェッショナルたちです。