現状、BMWの2割が電気自動車になっている
F:「何年までにエンジンをやめます」と言い切ってしまったところが何社かありますものね。あとで撤回したり言い訳をすることになるわけですが。
前:そうですね。ここへ来てヨーロッパの状況は大きく変わりましたから。こんな状況で、◯◯◯◯(自主規制)さんはどうするんだろう、とは思いますが……。
BMWとしてグローバルにコメントしているのは、「2030年までに新車の販売台数の半分をEVにする」というところです。現状はざっくりBMWの2割程度がEVです。
F:すでに2割も。でもそれはBEVではなく、PHEVなどを入れての話ですよね。
前:いえいえ、純粋なBEVでの話です。
レオン:確かにヨーロッパでは大きく後戻りしてしまったような感もありますが、それでもたくさんのEVが出ています。例えばノルウェーやフィンランドでは。新車販売の90パーセント近くがEVだったりしますので。
F:ノルウェーは電力の9割が水力ですものね。EVにとって理想的な電力事情。税の優遇も半端じゃない。で、X3。日本では、X3の主たる購買層は何歳ぐらいですか?若くはないですよね、高いクルマだから。
レオン:年齢層はとても広いです。若い方からお年を召した方まで、本当に幅広い。あえて言うなら、BMW全体の中ではちょっと若いくらい。平均ですか?うーん、50~55歳くらいという感じでしょうか……。アップグレーダーもいればダウングレーダーもいる。お子さんができて、もうちょっと大きいクルマに乗りたいと言ってX3を選ばれる方もいれば、もともとX5に乗っていて、年齢を重ねて「もう大きなクルマは要らない」とX3に来る方もおられます。
ノイエ・クラッセ=「新しい時代の基準をつくる」
F:それでは最後に大事な大事な「ノイエ・クラッセ」について伺います。そのためにお二人が来てくれたんですものね。名前だけ聞くと「02の復活か?」と思ってしまうのですが、決してそうではない。
ケビン:そこは誤解なく伝えたいところです。ノイエ・クラッセというのは、60年代に登場した02というひとつのシリーズを指す言葉ではありません。当時もそうでしたが、「これからBMWは、こういう考え方で乗用車を造っていく」というコンセプトの名前です。
02シリーズの時代は、BMWが経営的に厳しい状況にあり、新しいクラスを造る、新しい価値基準を提示する、という意味でノイエ・クラッセ。英語で言うとニュー・クラスという言葉を使いました。
今回は第6世代のEVに合わせて、BMWがもう一度「新しい時代の基準をつくる」という意味でこの名前を使っています。細かい話ですが、当時は「N」と「K」だけが大文字で、他は小文字でした。今回はすべて大文字の「NEUE KLASSE」です。単なる懐古ではなく、意志の強さを込めた言葉であるとご理解ください。
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