サイバーエージェントの藤田晋社長も、センターピンを見きわめて成功した経営者のひとりです。藤田社長は起業初期、ブログサービス「アメーバブログ(アメブロ)」のPV(ページビュー)を伸ばすという一点に集中していたそうです。

 それが当時のサイバーエージェントのセンターピンであり、目先の収益などは二の次だったそうです。

 その結果、アメブロは短期間で300億PVを達成しました。当時のサイバーエージェントの屋台骨を支える事業へと成長し、現在の躍進へとつながっているのです。

センターピンを見つける
最初の一歩は「イメージ」

 センターピンを見きわめることがいかに重要か、ご理解いただけたと思います。それを踏まえて、実践編に入っていきましょう。

 センターピンは、やみくもに考えても見えてきません。大事なのは、以下のように順序立てて考えることです。

 まず、1分を積み上げた先にある「理想のゴール」を明確にイメージしましょう。どこに到達したいのか、どうなれば成功と言えるのか、はっきりイメージを描いてください。

 プレゼンであれば、契約を勝ちとることが理想のゴールでしょう。勉強であれば、試験に合格することが理想のゴールになると思います。

 次に、そのゴールを実現するための一歩として、今の自分ができることを、思いつく限り書き出してください。タイマーをセットして、1分でいくつ書き出すことができるか、ゲーム感覚でやってみるのも良いでしょう。

 最後に、書き出した中でひとつしか選べないとしたら、どれが最大の成果につながるか考えてみましょう。「このピンさえ倒せば、他のピンも倒れる」と思うものを、ひとつだけ選ぶのです。

 こうして導き出されたものが、あなたが狙うべきセンターピンです。

 そのうえで、「今の自分ができること」を「1分でできること」に刻みます。結果的に数時間かかることでもかまいませんが、最初のベイビーステップとして、1分でできることを考えるのです。

 これを私は「1分着手法」と呼んでいます。こうすることで、心理的な負担を軽減し、着手までの時間を大幅に短縮できます。もちろん、最初から正確にセンターピンを見つけられなくても大丈夫です。やりながら、失敗からヒントを得て、センターピンを見つけ直せばいいのです。